医療法人清和会三橋長田医院

今日の感染症テーマは『アニサキス』です。

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

アニサキス属に属する線虫で生きたままヒトの体内に入ると、胃や腸などに刺さり激しい痛みを引き起こします。

急性胃アニサキス症は食後数時間後から数十時間後にみぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐

急性腸アニサキス症は食後十数時間後から数日後に激しい下腹部痛、腹膜炎症状が出現します。

治療は胃アニサキス症であれば胃内視鏡検査です。

予防は、魚の内臓は生で食べない、刺身の食事前には目視で確認する、60℃以上1分以上の加熱調理などです。

食酢での処理や塩漬け、しょうゆなど使用してもアニサキス幼虫は死滅しないので注意してください。胃酸でも死にません。

生のイカやサバ、カツオに多いので注意しましょうね。

胃腸症状がある場合は絶食にて朝一の受診をおすすめします。